【京都市 vs 亀岡】ネットの土地情報には載っていない、プロだけが知る「エリア選びの落とし穴」とは?
こんにちは!
年末年始、ご家族で「どこに住むか」を話し合う方も多いと思います。
私たちの主な商圏である「京都市」と「亀岡市や南丹市」。
一般的には「便利な京都」か「安い亀岡」か、という比較をされがちですが、OKAMURA工房の視点は全く違います。
今日は、不動産屋さんはあまり教えてくれない「工務店から見たエリア選びのリアル」をお話しします。
これを読まずに土地を決めると、後で数百万円の損をするかもしれません。
① 亀岡エリアの落とし穴:「土地は安いが、〇〇が高い」

亀岡で土地を探すと、広くて安い物件がたくさん出てきます。
しかし、ここに「見えないコスト」が潜んでいることが多々あります。
OKABOの視点:その土地、「水道」は入っていますか?
亀岡の郊外や新しい分譲地以外では、「上下水道の引き込み費用」や「プロパンガスエリア」であるケース、
あるいは地盤改良や擁壁(ようへき)のやり直しが必要なケースがよくあります。
「土地が300万円安い!」と飛びついたけれど、水道工事や造成工事でプラス400万円かかった…なんて話はザラにあります。
私たちは、土地代だけでなく「住める状態にするまでの総額(造成費込み)」で比較します。
これができるのが、地域密着の工務店の強みです。
OKABOの視点:「霧」と「湿気」をナメてはいけない
亀岡名物の「濃霧」。これは湿気の多さを意味します。
湿気は住宅の寿命を縮める最大の敵です。
ビニールクロスとグラスウール(一般的な断熱材)の家では、壁内結露のリスクが非常に高いエリアだと言えます。
だからこそ、湿気を吸って吐く「セルロースファイバー」が、亀岡では「贅沢品」ではなく「必需品」になるのです。
② 京都市内エリアの落とし穴:「厳しい規制」との戦い

一方、京都市内は土地が高いですが、問題は価格だけではありません。
京都特有の「景観条例」や「高さ制限」、そして「斜線制限」が非常に厳しいのです。
OKABOの視点:「南向き」信仰を捨てないと失敗する
京都市内の住宅地は隣家との距離が近いため、南側に道路がある土地でもない限り、1階の日当たりを確保するのは至難の業です。
その土地の特性を活かしたお家を建てないと、「昼間でも電気をつけないと暗いリビング」になりがちです。
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吹き抜けを使って上から光を落とす
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窓の位置を計算して視線をかわす
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パッシブデザイン(自然エネルギーの活用)を取り入れる
京都市内で快適に住むには、ただ家を建てるのではなく、厳しい条件をクリアする「設計力」が不可欠です。
私たちは、その土地が持つポテンシャル(光と風の通り道)を読み解いてからプランを提案します。
③ 「渋滞」と「通勤」のリアルな事情

地図上の距離だけでなく、地元の「道路事情」も重要です。
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国道9号線の現状
亀岡から京都市内へ車通勤する場合、国道9号線の混雑(特に老ノ坂トンネル付近や千代原口周辺)は避けて通れません。
「車通勤なら亀岡」と思われがちですが、時間帯によってはストレスになることも。 -
JRと阪急の使い分け
逆に、JR亀岡駅から京都駅までは快速で約20分。これは京都市内のバス移動よりも圧倒的に早いです。
「どこに勤務しているか」で、正解はガラリと変わります。
まとめ:土地を買う前に「工務店」に見せてください
不動産屋さんは「土地を売るプロ」ですが、「家を建てるプロ」ではありません。
彼らが「いい土地ですよ」と言っても、建築費が余計にかかる土地であることはよくあります。
- 亀岡なら:造成費やインフラ、湿気対策まで考慮しているか?
- 京都市内なら:法的規制をクリアしつつ、明るい家が建つ設計が可能か?
OKAMURA工房は、京都市・亀岡市の両方を知り尽くしています。
気になっている土地があれば、契約のハンコを押す前に私たちに見せてください。
「その土地なら、トータルでこれくらいのお金がかかります」という、シビアな現実をお伝えします。
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