西村 凜 自己紹介へ

【京都市 vs 亀岡】ネットの土地情報には載っていない、プロだけが知る「エリア選びの落とし穴」とは?

公開日:2025/12/25(木) 更新日:2025/12/25(木) OKAMURA工房のこと家づくりのこと

こんにちは!

年末年始、ご家族で「どこに住むか」を話し合う方も多いと思います。

私たちの主な商圏である「京都市」と「亀岡市や南丹市」。

一般的には「便利な京都」か「安い亀岡」か、という比較をされがちですが、OKAMURA工房の視点は全く違います。

 

今日は、不動産屋さんはあまり教えてくれない「工務店から見たエリア選びのリアル」をお話しします。

これを読まずに土地を決めると、後で数百万円の損をするかもしれません。

 

① 亀岡エリアの落とし穴:「土地は安いが、〇〇が高い」

亀岡で土地を探すと、広くて安い物件がたくさん出てきます。

しかし、ここに「見えないコスト」が潜んでいることが多々あります。

 

OKABOの視点:その土地、「水道」は入っていますか?

亀岡の郊外や新しい分譲地以外では、「上下水道の引き込み費用」や「プロパンガスエリア」であるケース、

あるいは地盤改良や擁壁(ようへき)のやり直しが必要なケースがよくあります。

「土地が300万円安い!」と飛びついたけれど、水道工事や造成工事でプラス400万円かかった…なんて話はザラにあります。

私たちは、土地代だけでなく「住める状態にするまでの総額(造成費込み)」で比較します。

これができるのが、地域密着の工務店の強みです。

 

OKABOの視点:「霧」と「湿気」をナメてはいけない

亀岡名物の「濃霧」。これは湿気の多さを意味します。

湿気は住宅の寿命を縮める最大の敵です。

ビニールクロスとグラスウール(一般的な断熱材)の家では、壁内結露のリスクが非常に高いエリアだと言えます。

だからこそ、湿気を吸って吐く「セルロースファイバー」が、亀岡では「贅沢品」ではなく「必需品」になるのです。

 

② 京都市内エリアの落とし穴:「厳しい規制」との戦い

一方、京都市内は土地が高いですが、問題は価格だけではありません。

京都特有の「景観条例」や「高さ制限」、そして「斜線制限」が非常に厳しいのです。

 

OKABOの視点:「南向き」信仰を捨てないと失敗する

京都市内の住宅地は隣家との距離が近いため、南側に道路がある土地でもない限り、1階の日当たりを確保するのは至難の業です。

その土地の特性を活かしたお家を建てないと、「昼間でも電気をつけないと暗いリビング」になりがちです。

 

  • 吹き抜けを使って上から光を落とす
  • 窓の位置を計算して視線をかわす
  • パッシブデザイン(自然エネルギーの活用)を取り入れる

京都市内で快適に住むには、ただ家を建てるのではなく、厳しい条件をクリアする「設計力」が不可欠です。

私たちは、その土地が持つポテンシャル(光と風の通り道)を読み解いてからプランを提案します。

 

③ 「渋滞」と「通勤」のリアルな事情

地図上の距離だけでなく、地元の「道路事情」も重要です。

  • 国道9号線の現状
    亀岡から京都市内へ車通勤する場合、国道9号線の混雑(特に老ノ坂トンネル付近や千代原口周辺)は避けて通れません。
    「車通勤なら亀岡」と思われがちですが、時間帯によってはストレスになることも。

  • JRと阪急の使い分け
    逆に、JR亀岡駅から京都駅までは快速で約20分。これは京都市内のバス移動よりも圧倒的に早いです。
    「どこに勤務しているか」で、正解はガラリと変わります。

まとめ:土地を買う前に「工務店」に見せてください

不動産屋さんは「土地を売るプロ」ですが、「家を建てるプロ」ではありません。

彼らが「いい土地ですよ」と言っても、建築費が余計にかかる土地であることはよくあります。

 

  • 亀岡なら:造成費やインフラ、湿気対策まで考慮しているか?
  • 京都市内なら:法的規制をクリアしつつ、明るい家が建つ設計が可能か?

 

OKAMURA工房は、京都市・亀岡市の両方を知り尽くしています。

気になっている土地があれば、契約のハンコを押す前に私たちに見せてください。

「その土地なら、トータルでこれくらいのお金がかかります」という、シビアな現実をお伝えします。

 


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